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  • 執筆者の写真渡辺仁史

ドスンときた



17年目にして初めて石垣島滞在中に地震の揺れを感じました。しかし、これまで内地で経験したようなしばらく横揺れが続くというのではなくて、ブロック塀に大きな車がぶつかったのかと思うような、あるいは広辞苑を高いところから落としたような「ドスン」という振動が一瞬起こっただけで、わずかな揺れも2〜3秒で収まりました。緊急速報を受信しなかったら地震だとは気づかないままだったかも知れません。


雷や地震で緊急速報よりも早く大騒ぎするポメラニアンのモコちゃんでさえ寝たままだったぐらいに、これまでの地震とは様相が違いました。


わずか20km程度しか離れていない西表島で震度5弱の揺れだったのに、石垣島は震度3でしかも横揺れがなかったのはどうしてだろうと不思議に思って、石垣島の地質を調べてみると平成15年の産業技術総合研究所 地質調査総合センターの報告によれば、石垣島の地質は古生代(1億年以上前)のトムル層という花崗岩の地質が中心となっているようです。これに対して西表島の地質は、中新世(2400万年)のころからの大陸よりの堆積物である八重山層群という砂岩や泥岩が中心でいわゆるリーフの形成が少ないのだそうです。




この地質の違いが、今回の地震の揺れ方に関係していたかどうかはわかりませんが、八重山諸島がほとんど同じような形成の仕方をしていたのかなと思っていたのに、その年代も地層の変動も様々な要因によってまるで違う顔をしているのだと分かりました。我が家のある野底地区も「野底層」という名前の地質系統の近くにあることも興味深いところです。


さらに、石垣島で観測された被害をもたらすような地震についてまとめた表も掲載されていました。これによると、津波による大きな被害は何度かあったようですが、地震の揺れによる被害はかなり少ないように感じます。我が家は海岸線に近くて標高10m程度ですが、2~3分走れば標高21mの公民館に到達できます。東京で大地震に遭遇するよりも、石垣島にいた方が災害に対してはリスクが少ないかもしれません。




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