石垣市野底小学校のマーペ学童クラブのお楽しみ会のお手伝いをしました。ちょうど私の滞在中に研究室の卒業生で草月流師範の須賀友里恵さんが来島されたので、子どもたちが「花」と向き合うきっかけづくりのワークショップをやることになりました。
日本橋いけばなスクールの校長が考案された「リパックフラワー®」を実践してみようというわけで、今回は牛乳パックを利用して花器を作るところから始まりました。まず最初に当日の講師の須賀菘和先生から、いきなりいけばなの基本から入るのではなくて、お花にとってのお家づくり(花器)を牛乳パックを再利用して自由に作りましょうと説明があり、みんな想い想いのイメージで作業に取り掛かりました。
参加した1年生から5年生までの11名は、ほとんどがすぐにハサミでパックを切り始めたのですが、一人だけ最終的な仕上がりのイメージをスケッチしている子がいて驚きました。
用意した花は、野底地区の我が家の周りにある野の花や草ですが、月桃の葉っぱや実、さらにヤエヤマヤシ、ススキなど石垣島で普通に見かける花材を揃えました。
須賀菘和先生が要所要所で花材の選び方、長さ、いけ方などをアドバイスしながら、思い思いの花材をいけて行きました。それに合わせて、牛乳パックに包装紙や色紙などを貼っていくのですが、まるでブーケのようにパックの周りに布を羽織らせる子もいて、本当に発想の自由さを見ることができました。
一人で黙々と作業する子や、お友達と相談したり助け合いながら、それでも30〜40分ほどで、あっという間に作品が完成しました。とても豊かな、そして華やかな作品が出来上がり、一人一人の個性を反映した楽しいワークショップとなりました。
学童保育(がくどうほいく)とは、主に日中保護者が家庭にいない小学生児童(=学童)に対して、授業の終了後に適切な遊びや生活の場を与えて、児童の健全な育成を図る保育事業の通称ということですが、それを支援する地域の方のご苦労を思うと、せめて月に一度ぐらいは何かお手伝いができたらいいなぁと感じました。さらに、このような積み重ねを全国で共有して「適切な遊び」が地域の特性を生かしたプログラムとして定着していく必要も感じました。それが、健全でさらに創造的な育成へとつながるのではないでしょうか。このような機会に参加できたことをとても嬉しく思いました。
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